2017年8月アーカイブ


件名: ドイツ便りー2 2017

諸兄
日本もう梅雨も明け、夏の真っ盛りでしょうか?
ドイツは、極めて夏らしい天気が、このところ続いています。
"夏らしい"、つまり雨が降ったりやんだり、時々晴れ間が出るかと思うと、急に曇って来て激しく雨がふる。激し
い雨のあとは、どんよりと曇ってまた寒くなる。こんな具合です。
しかし、気候変動はたしかにここでも起きています。例えば、この3年程、毎年 4月~5月に灼熱のひでりが押し
寄せて来ています。4~5月ですから私は経験していないけれど、35℃を超え、熱中症が多発する天気です。こんな
事は、20年前にはドイツでは、無かった。
私達が、こちらに来て1ヶ月、毎日の様にドイツの何処かで、局地的集中豪雨が降っています。数時間で家屋が、水
浸しになる水害も出ています。これも20年前にはなかった。むかし水害というのは、3月の雪解け時期になってラ
イン川、エルベ川が増水して、じわりじわりと水位があがり、やがて水はゆっくり堤防を超えて、市街地に流れ出て
来るというものでした。
昔はドイツでは傘を持って出歩いている人を殆ど見かけなかった。私も出張に傘を持っていった事は無く、レインコ
ートだけで済ませていた。雨は多かったけれど、しとしとと頼りなげに降り続けており、豪雨は無かった。
ドイツでは今、自動車会社のスキャンダルで大変です。実にバカバカしい事ですが、国のNOX規制を大幅に上回った
排ガスをドイツの全てのディーゼルエンジン車が、出し続け、これを自動車会社は認識していただけでなく、ドイツ
の全自動車会社がつるんで、これを隠し続けていた事実が、自治体の調査で判明したものです。
ことのきっかけはドイツの一部の地域、都市(四方を山に囲まれた谷底の様な処とか、高速道路がいくつも交差して
いる処)で、肺炎、気管支炎、原因不明の呼吸困難が多発し、平均寿命がドイツの平均より遥かに下回っている事実
が突き止められた事です。
そこで自治体が、NOXの環境値を調べてみると1年で倍になっている地域もあったらしい。
どのディーゼル車もNOX排出値を規制値以内におさえる設備を搭載しているのですが、この装置は、外気温が15℃
にになると自動的に止められるようになっていたらしい。ところが、ドイツの年間平均外気温は、9,5℃だから、
この装置は、殆ど停止していたと言っても過言ではないわけです。
では、何故このNOX軽減装置を停止したかというとその理由は、エンジンの保護らしい、低温でDeNOX装置を作動さ
せると、エンジン内に煤やタールが、溜まってエンジントラブルを起こすというのです。つまり技術の敗退ですね。
低温燃焼でNOXは減るが、不完全燃焼による煤、タールの問題が出てくる事は私でも知っている。
それでも自動車会社は、我々のディーゼルは、NOXは、出しているが、煤は出していないなどと威張って開き直って
いるが、これは、全く消費者を馬鹿にしている。当たり前じゃあないか。
自動車会社は、これから大変な危機に陥るでしょう。
ドイツでは、老人は、冷たくあしらわれます。老人への医療補助というものは、ありません。
公共交通機関の老人割引というのもありません。
美術館、博物館のシルバー割引はもちろんありません。
昨日デュッセルドルフの美術館でクローナッハの展示会をみたのですが、入場料のシルバー割引は無い。これは知っ
ていましたから別におどろきません。
びっくりしたのが、美術館の年間会員券です。これを買っておくと、入場料の減額特典があります。しかしこの年間
会員券ですが、対象の年齢制限があり17~35歳となっている。老人ははづされているのです。
老人の貧困が時々話題にのぼりますが、恐らく何ら手は打たれる事はないでしょう。
高木

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