2016年7月アーカイブ

20160801 ドイツより

| コメント(0) | トラックバック(0)

相模原の養護施設での連続殺人のニュースは非常にショックでした。

弱者を理解し、養護、保護出来ない社会とは、何と情けない社会であろうかと思います。

しかしこの相模原の事件は、ドイツでは殆ど報道されませんでした。

今ドイツ、ヨーロッパ諸国は、国内、域内の問題で、精一杯です。イスラムのテロです。
ドイツでは、1週間で3件のテロ事件が発生し、全てが、中近東難民の若者によるテロでした。
此れ等のテロリストの若者は、すでにドイツに移住して年数も経ち、ドイツ語も堪能で、廻りの人々からは、完全にドイツ社会に溶け込んでいると信じられていました。

何がこのような若者達をテロに向かわせたのか? 
同化政策は、若者達の心に逆に「偏ったアイデンティティーを求める気」を起こさせたのではないか?
同化を幾らすすめても、肌の色がかわる訳ではなく、彼らの過去が消せる訳でもない。
同化政策自体が、問題ではないのか?

色々と疑問がわいてきますが、解決法の目処などとてもたてられない。むずかしい問題です。
わづかに解決のさぐりとなるのは、格差の是正であると私は思いますが、資本主義(自称社会主義の中国も含め)の下では、格差是正は不可能です。

先週オランダの町に行って来ました。オランダの町とは言っても、ドイツ国境の町ですから、私達の住んでいる処から車で40分程度の処です。
この町の市役所前の広場に面したカフェーでコーヒーを飲み乍ら、行き交う人の流れをみていました。この人の流れの中で、一目で、西洋人、オランダ人と識別できる人たちは、わづか20%程度でした。極端な言い方をすると純粋なオランダ人を町中で見つけるのは苦労する。と言った感じです。ここでは、中東の人たちだけでは、なく、アジアの人も多い。
中にはアジア人とオランダ人のペアーというのも見かけましたが、これは、インドネシア人でしょう。年配者に時々みかけました。
圧倒的に多いのは中近東、アフリカの人たちでした。

また今週は、仕事でドイツ中部の町に行ってきました。この町では、昼間から町中をぶらぶらしている中近東の若者を多く見かけました。ドイツ人の若者は昼間、働いているから町中をブラついたりはしていない。中近東の難民ですね。
彼らは、仕事が無いから、住居環境が悪いから、家にいても休まらない。町に出れば、同じ難民に会え、同じ言葉で話あえる。このようにして昼間から彼らは町中をぶらぶらと、しかも群れている。

何故か、ドイツ人への反発か?劣等感の裏返しか?この人たちは町中で非常に声高に話し合う。
行き交う人とぶつかりそうになっても、自ら避けない、謝らない。

ドイツ人でなくとも、このような様子を見ていると不安になります。
私の妻など町中を一人で歩きたりがりません。

お元気でお過ごしですか?

ドイツに来まして2週間を超えました。

この間、晴れ間が見えたのは、数時間のみ。毎日毎日冷たい雨が降っています。今日は何と日中の最高気温は、13℃でした。

昨年の今頃は、連日30℃にせまる夏日が続き、「やはり地球は急速に温暖化している」等と納得したり、心配したりしていましたが、今年は打ってかわって、氷河期が近づいているのではないかと思う程です。

夏に来て、思いがけなく、ドイツの冬を経験させられています。

この2週間のドイツのラジオは、サッカーのヨーロッパ選手権大会(ご承知の通り、フランスで開催中です)とイギリスのEUからの離脱 この2つの報道に集中していました。

イギリスの国民投票、EU離脱は、ドイツ政府も国民も全く考えても見なかった結果だったようです。想定外です。

国民投票前のドイツの報道は、面白半分、冷やかし半分、「またイギリスが変な事をやっている」という様な、感じの報道姿勢で、報道する側も、視聴者も誰一人、EU離脱決定などありうるとは考えていなかった様な気がします。

従って、国民投票のEU離脱決定に、ドイツは今国を上げて大騒ぎしています。
しかし慌てているのは、政府と産業界で、一般の国民は、概ね無関心の様な気もします。政治的な無関心傾向は最近のドイツ国民の特徴ともいえます。
一方報道、特にラジオは、視聴者の関心、いや心配をこれでもか、これでもかと煽っている様です。

しかしラジオで報道されているイギリスのEU離脱問題は全て、今後のドイツ経済にどのような影響が出るのかという事。具体的には、

ドイツの株価はどうなるのか?(ドイツでは株を保有しているのは、国民の10%程度にすぎないというのに、)
ドイツの輸出はどうなるのか?(ドイツの輸出の80%近くが、ヨーロッパ内輸出ですから、これは、一寸大変です。)
ドイツの今後の経済成長はどうなるのか?

そして此れ等の報道は、全てこの問に対してネガティブな方向にのみ、結論を導いている様な気がします。
この結果、イギリス叩きが、報道の上では始まっています。

残念乍ら「何故 イギリス国民は、EUに対して NO と言ったのか?」この様な分析、議論は報道機関では、全く行われていません。

私は、イギリス国民のEU離決定の要因は、イギリス国民とEU政府との間の距離の問題だと思います。
つまりイギリス国民に取ってEU政府は眼に見えない、手の届かないところにあり、これが、巨大な権力を持ち、膨大な金(イギリスの拠出金、つまりイギリス国民の税金)を浪費しているという現実に耐えられなくなったのだと思います。
そしてかって中央政府に対して国民が、革命を起こして政府を転覆させたのと同じ様な事が起こったのだと思います。

EUは議会を持ち、法律を作ります。EU法は、各国の法律に先行します。
EUは、EU法、EUの諸制度の執行、運営の為、EUは巨大な官僚機構を持っています。

しかし、EUの議会、行政機構は、イギリス国民からあまりにも遠いところにあり、チェックも批判もリコールも何も出来ません。そしてこのEU政府は、ドンドン大きくなって来ている。

先進民主主義国家が、将来あるべき姿として、小さな政府を指向しているのに対してEUは明らかにこれとは、逆の方向に向かっています。

EUの拡大、EU政府の権力の増大、は、世界的には、新自由主義、グローバリズムと足並みをそろえて進行して来ています。

この大きな世の中の流れの中で、ドイツでも、
貧富の差の拡大、中流から下流への崩れ落ち。
社会福祉の後退
が進んでいます。

最近、良くゴミ箱をあさる老人を町で見かけます。ちゃんとした服装をした普通の人です。
老人が整形外科の診察を受けるのに、開業医の予約が取れず、痛みをこらえて1が月も待たされている。等の事は良く聞きます。

我々の世界はどこに向かっているのでしょう。

このアーカイブについて

このページには、2016年7月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2015年12月です。

次のアーカイブは2017年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。