20150702 ドイツより1

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諸兄

いかがお過ごしですか?

私は妻を伴い、6月の半ばから例年通りドイツに来ております。

ドイツに来て2週間になりますが、天候不順に振り回されています。先週は、寒い日が続きました。我が家では、暖房を入れて、さらに私は、セーターを着込んで家の中で仕事をしていました。
ところが、今週は打って変わって、夏らしくなり、月曜日から気温はぐんぐん上がり、今日の温度は、日中は30℃を超えています。
今日木曜日には37℃になるという予想もあり、オランダでは、高温警報が出ています。何ぶんヨーロッパの家庭では、エアコンが無いのが普通ですから、熱さ対策といっても水分を充分に取り、屋外での活動を制限する以外に手はありません。

ドイツに来て未だ2週間程度しか経っていませんが、この国も色々と問題を抱え込んでいる様に見受けられます。

今、連日ニュースの目玉は、「ギリシャ危機」です。次の日曜日に国民投票があり、ギリシャでは、EU通貨同盟に留まか?通貨同盟から離脱するか?(EUそのものから脱退するという選択肢もあります) の民意が問われます。
国民投票の対象に成るような政策決定では無いと私はおもいますが、ギリシャ政府与党の一種の責任逃れでしょう。
ギリシャ国民にとっては、EUに残るのも地獄、EUを去るのも地獄、という気持ちでしょう。しかし国民は、EUに留まる決定をするでしょう。何故なら、EUに留まる事により訪れる地獄は想像が付くからです。同じ地獄でも想像が付かない地獄はもっと怖い。EUを去る事による地獄は、想像出来ない範囲なのです。
私はギリシャはEU(少なくとも通貨同盟)からは脱退した方が良いと思う。国が支払い不能になるわけだから、一時的には非常に苦しい事態になり、海外からの投資、借入は不可能に成るでしょう。しかし会社の倒産とは違う。資産を整理して借入金を返す必要はないのです。
国も国民も残ります。バブルの夢を捨てて国民が地道に努力してゆけば、産業の競争力も復帰します。産業の競争力が復帰すれば、海外からの健全な産業投資も期待できます。
ギリシャは元々産業の乏しい、貧しい国でした。ここにEU通貨が導入されました。海外投資家にとっては通貨の上でのリスクがなくなった。金利は高いから、金融グローバル化の中で膨大な無駄な金が、ギリシャにじゃぶじゃぶと流れ込み、バブルを起こしたものと私は見ています。
EU通貨同盟に残る限り、この基本的な金の流れはかわりません。

私の住んでいるのは、Duesseldorf市の郊外です。Duesseldorf市は、ドイツ最大の州である「北ライン、ウェストファリア州」の州都です。北ライン、ウェストファリア州は、北ライン地方とウェストファリア地方が一緒になって出来た州です。州都Duesseldorfは、北ライン地方にあります。
今Duesseldorf市とその郊外は穴だらけです。昨年末から急速に公共工事が一斉にはじまった為です。何故一斉に始まったかと言うと
一昨年来の好況で州政府に資金的な余裕が出来た事。
それにこの国は官僚国家ではないので、公共投資、工事計画に一貫性と計画性が無い事。
が原因です。
この国には、官僚だけでなく、優秀な役人もいない。つまり行政のプロが不足しているわけです。行政には別にプロはいらない。しかしプロが\いた方が、金はかかるが、一貫性のある、長期的、かつ効率的な行政が可能なのです。
しかしプロはいなくとも行政はできます。政治家とこれにぶら下がっているゴロがやっても、行政は行政です。ただ州都と周辺が突如として穴だらけになるだけです。

昨年の夏は気象台の記録に無いような大嵐が吹き、Duesseldorfとその周辺で数百の街路樹が、根こそぎ吹き倒されるという事が起きました。今年は未だこのような突発的な自然災害は起きていませんが、我々の目に付かない処で異常気象はじょじょにしかし確実に進行しています。ヨーロッパは明らかに温暖化しています。
30年前私が当地に住んでいた頃、白樺の木はいたる処に自生していました。私の家の庭にも白樺が2本ありました。ライン川の河原から苗木をとって来て植えたものです。
白樺は寒冷地に自生する落葉樹です。照葉樹と違って、葉や枝が密生すること無く、さっぱりとしたたたずまいで、私の大好きな木でした。この白樺を最近は、Duesseldorf周辺でさっぱり見なくなりました。

ワインを作る葡萄の木はライン川辺のボン市当たりが北限でありここより北では葡萄の木は育たない。私の持っている40年前にドイツで出版されたワインに関する本にはこの様に書いてあります。
私の隣家の玄関先にはしかし今、葡萄が植わっています。8月頃から実を付け、数週間で熟します。この葡萄を失敬して試食して見ると、これが甘くておいしい。この間は私は、オランダでも葡萄の木を見ました。
嘘か本当か知らないけれど、イギリスでも葡萄の木が育ちワインが作れる様になったという話も聞いた事があります。

私が日本から種を持ち込み、植えた椿の小さな苗木は、屋外で冬を超しました。
椿は日本でも関東地方が北限であると言われる温帯の植物です。

地球は確実に温暖化しています。

高木

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このページは、ranspmttが2015年8月23日 17:29に書いたブログ記事です。

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